開口部の評価ルート1

窓ガラスの種類(ガラス建築確認記号)に応じて、あらかじめガラス単体の性能値(熱貫流率・日射熱取得率)が定められています。
詳細は、国立研究開発法人建築研究所で公開の「非住宅建築物のエネルギー消費性能の評価方法に関する技術情報ページ」内のモデル建物法入力マニュアルでご確認いただけます。

【参考】性能確認方法の区分

モデル建物法入力マニュアルに記載のガラス建築確認記号に対応した当社製品は、下表の通りとなります。

ガラス建築確認記号対象製品リスト(PDF 134KB/4ページ)

ガラス建築確認記号の説明

<ガラス建築確認記号とは?>
適合判定を容易にするためにガラスに定められた記号で、ガラスの層数、Low-Eガラスの枚数、Low-Eガラスの日射性能、
中空層の種類や厚さにより固有のものとなっています。

ガラス建築確認記号のルール

表示内容と順位 ガラス層数 Low-Eガラスの枚数と日射取得区分
(2枚は三層Low-E複層ガラスの場合のみ)
中空層の気体の種類 窓ガラスの確認方法
表示記号の種類 3・2 Wg・Ws・Lg・Ls・F G・A 中空層の厚みをミリで記載
(整数値2桁)
各項目の説明 三層:3 Low-E2枚日射取得型:Wg
Low-E2枚日射遮蔽型:Ws
Low-E1枚日射取得型:Lg
Low-E1枚日射遮蔽型:Ls
Low-Eなし:F
断熱性ガス:G 06~16の整数値
(三層は中空層厚さの平均値もしくは薄い方の厚さ)
二層:2 Low-E1枚日射取得型:Lg
Low-E1枚日射遮蔽型:Ls
Low-Eなし:F
乾燥空気:A
なし・その他(単板):T

上表の定義は、下記の通り定められています。

  1. 表示内容の一部もしくは全ての表示が行われず、適合判定機関による内容確認が困難な場合、下位性能側で判断されるものとする。
  2. 中空層とは、2枚の板ガラスを封止した一様の空げきに乾燥気体を満たした層を示す。中空層の厚みは6~16ミリとする。6ミリ未満は、6ミリとする。
  3. 三層複層ガラスの中空層は、片側の中空層厚さを示す。三層複層ガラスで、2つの中空層の厚さが異なる場合は、2つの中空層の平均とし、小数点以下は切り捨てる。もしくは薄い方の中空層厚さとする。
  4. Low-Eガラスは、垂直放射率が0.2以下の低放射膜を有するガラスを指す。
  5. 中空層の種類で断熱性ガラスとは、アルゴンガスもしくはクリプトンガスを指す。
  6. 合わせガラスについては、複層ガラス、三層複層ガラス、Low-E複層ガラス、Low-E三層複層ガラスの定義における板ガラスの枚数の取り扱いとして、日本工業規格の定めに関わらずガラス枚数を1枚として取扱う。
  7. 単板ガラスには、フロート板ガラス、熱線吸収板ガラス並びに熱線反射ガラス、網(線)入板ガラス、高透過ガラス、型板ガラス、すり板ガラス、フロスト又はタペストリー加工ガラス、セラミック印刷ガラス、それらからなる合わせガラス、強化ガラス、倍強度ガラス、耐熱板ガラス並びに それらを曲げたガラスを含む。
  8. 複層ガラスの場合、Low-Eガラスのみ、省エネ基準においてカテゴリー分けし、それ以外のガラスは単板ガラス同等とみなす。
  9. Low-E複層ガラスとは、構成するガラスの中でLow-Eガラスを1枚以上使用した複層ガラスを指す。Low-E複層ガラスにおけるLow-Eガラスの位置などは、特に定めない。

ガラス建築確認記号の表示例