合わせガラス

2枚のガラスの間に中間膜を挟み加熱圧着したガラスで、飛散防止や紫外線カットなどの性能を持ち、学校・病院・図書館・博物館など幅広い施設で使用されています。

合わせガラスとは

合わせガラスとは、その名のとおりガラスをくっつけて作られたガラスです。
2枚以上のガラスを強靭な樹脂膜で接着して一体化します。

主な特徴

合わせることで、様々な機能を実現

樹脂膜の力で、割れてもガラスの破片が飛び散りません。
一般的なガラスよりも安全性能が格段に向上しています。さらに、中間膜を厚くしたり、特殊中間膜をはさむことで、機能追加を実現しました。
例えば、防犯性能・防音効果・紫外線カット・意匠性など、あらゆるシーンで幅広くご利用いただけるガラスです。

合わせガラスは防災対策に大きな効果!

安全ガラス(合わせガラス、強化ガラス)のうち、特に脱落防止性能に優れた「合わせガラス」を防災ガラスといいます。
対貫通性能、紫外線カット性能、防犯性能、遮音性能にも優れており、衝撃によりガラスが割れても、破片が落ちることはほとんどありません。

  • 脱落防止性能

    脱落防止性能

    衝撃によりガラスが割れても、脱落防止性能によって、破片が落ちることはほとんどありません。 破壊後にさらなる変形を加えても、飛散率は2%程度。その破片も最大で約6~25g程度に納まっており、防災性能に優れていることが分かります。

  • 耐貫通性能

    人体がガラスに衝突してしまう事故が発生しても、人体が貫通する事はありません。
    ガラスによる大怪我や落下事故といった被害の拡大を防止します。

  • 紫外線カット性能

    中間膜は人体への有害な紫外線を99%以上カットします。
    家具やカーテンなどの変色、褐色防止にも有効です。

  • 防犯性能

    中間膜を強靭で厚いものとすることで、バール等を使っても容易に貫通できない防犯性の高いガラスに。
    窓からの侵入を許しません。

  • 遮音性能

    遮音性能に優れた中間膜の使用により、驚くほどの遮音性を実現。不快な騒音の進入と室内の発生音の外部への漏れを防ぎ、快適な居住空間を確保します。

用途・使用シーン例

ラミペーンは透明で接着力の強いポリビニルブチラールの中間膜を2枚から数枚の板ガラスではさみ加熱圧着した合わせガラスです。99%以上という高い紫外線カット[吸収]率、優れた飛散防止性能を備えているので、学校や病院、医療施設をはじめ、図書館、美術館、博物館など、さまざまな場所でご利用いただけます。

用途・使用シーン例

  • 安全性を高めたい場所

    • 住宅・ビル・公共施設等:特一破損しても、ガラスは強靭な中間膜により破片の飛散や脱落がほとんどなくまた、衝撃物に対する耐貫通性もあります。
    • 学校・教育施設:学校の扉・窓、浴室の間仕切、ベランダのフェンスなど安全性が要求される場所。
    • 各種建築物:トップライト、ガラス屋根など。
  • 防音性を高めたい場所

    • 住宅の窓・パーティション:2枚のガラスの間に防音特殊中間膜をはさみ込んだ合わせガラス「ソノグラス」があります。騒音によって起こる振動を吸収し、音のエネルギーを軽減する原理を用いたものです。さらに防音サッシとの併用により一重窓でも優れた遮音性能を発揮します。
    • 商業施設・オフィスビルの窓:交通量の多い場所や騒がしい環境でも、静かな空間を保つのに役立ちます。