強化・倍強度ガラス

板ガラスを約700度まで加熱した後、ガラス表面に空気を吹きつけ、均一に急冷し、表面に圧縮層を持たせます。 同じ厚さのフロート板ガラスに比べると3~5倍の強度を持つため、割れにくく、万一割れた場合にはガラス全面が粒状になるので安全面での特徴があります。

強化・倍強度ガラスとは

一般のガラスが割れた場合、ガラスは鋭利な刃先となり、人体を傷つける恐れがあります。
ガラスによる傷害事故は、小さなお子様や高齢者に多くみられます。

そんな事故が万一起きた場合、「強化ガラス」なら破片は小さな粒状になり、大怪我をする心配はありません。

主な特徴

傷害事故を未然に防ぐ

住宅はもちろん、学校やオフィス、デパート、高層ビル、ドアのガラスに強化ガラスは採用されています。
ガラスによる事故や怪我を未然に防ぐ、高い安全性を実現した高機能なガラスなのです。

※なお、安全ガラスの一種となりますが、防犯ガラスではありません

 

  • 強化ガラスの破損状況比較

    強化ガラスの破損状況比較

    強化ガラスは万一破損した場合にも破片は粒状となり、一般の板ガラスのように鋭角的な破損状況とは違って危険性が少なく、より安全なガラスです。

  • 強化ガラスの強度比較

    強化ガラスの強度比較

用途・使用シーン例

強化ガラスと倍強度ガラスは、強度を必要とする様々な用途で使用されます。
強化ガラスは、店舗の窓やドア、テーブルトップ、シャワールームなど、人が触れる機会が多く、衝撃の可能性が高い場所に適しています。
一方、倍強度ガラスは、高層ビルなどのより高い耐風圧強度や熱割れ強度が求められる建築用途に多く用いられます。

強化ガラスと倍強度ガラスの用途・使用シーン例

  • 住宅・建物:

    窓ガラスのほか、階段まわりのフェンスやエスカレーターの腰板。学校の窓・扉、浴室の間仕切など安全性が要求されるところ。

  • 商業施設・店舗:

    ショーウィンドウ、ガラスの販売棚、ガラスドア、パーテーションなど。