結露軽減

冬場の窓に発生する水滴(結露)は、カビやダニの原因にもなります。結露を軽減することで、快適で健康的な住環境を実現します。

求められる背景

冬季の住宅やオフィスでは、窓ガラスに結露が発生しやすく、視界を妨げるだけでなく、カーテンや床材のシミ、建材の劣化を引き起こします。さらに、結露が原因でカビやダニが発生すると、アレルギーや喘息など健康被害につながる恐れがあり、住環境の大きな課題となっています。近年は省エネ性能や快適性の向上に加え、健康維持の観点からも結露対策の重要性が見直されています。特に長期優良住宅やZEH住宅といった高性能住宅の普及に伴い、断熱性だけでなく結露抑制性能を兼ね備えた高機能・高性能な窓ガラスが求められるようになっています。

解決アプローチ

結露対策の窓ガラスとしては、断熱性能を高めたLow-E複層ガラスや真空ガラスが有効です。これらのガラスの高い断熱性能によりガラス表面温度が外気の影響で低下するのを防ぎ、結露の発生を抑制します。さらに、Low-E複層ガラスではアルゴンガス封入などの技術を組み合わせることで、用途や環境に応じた最適解を提供できます。これらは換気や除湿といった対処療法的な手段と異なり、建築外皮性能の強化として恒久的な効果を発揮するアプローチとなります。

  • 真空ガラス

    真空ガラス

    真空層による断熱効果で、魔法瓶のように熱を逃がしにくい省エネガラスです。Low-Eガラスとの組み合わせにより、断熱性能は一枚ガラスの約4倍、一般的な複層ガラスの約2倍を実現します。

  • 住宅用複層ガラス

    住宅用複層ガラス

    2枚のガラスの間に空気層やガス層を設けた構造で、Low-Eガラスを使用することで断熱・遮熱性能を高め、省エネに貢献します。

  • ビル用複層ガラス

    ビル用複層ガラス

    ビル向けに設計された複層ガラスで、Low-Eガラスを採用することで断熱・遮熱性能を強化し、快適性と省エネ効果を両立します。

技術カタログ

■板ガラスと結露

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製品の効果・メリット

  • 断熱・保温効果による快適性の向上

窓ガラスの表面温度が外気の影響を受けにくくなり、冷たい空気が室内に伝わりにくいため、室内温度が安定し快適に過ごせます。

複層ガラスや真空ガラスの高い断熱性能が、暖房や冷房の効果を高めます。

  • 光熱費の削減

断熱効果によって冷暖房の使用頻度や設定温度の調整を抑えることができるため、エネルギー消費を削減し、光熱費の節約につながります。

  • カビやダニの発生抑制とアレルギー対策

結露はカビやダニの温床となり、健康被害の原因となることがあります。

結露の発生を抑えることで、カビやダニの発生を抑制し、住宅内を衛生的に保つことができます。

  • 断熱性の向上

複層ガラスや真空ガラスは、通常の単板ガラスよりも断熱性能が高く、窓からの熱の出入りを大幅に軽減できます。

用途・使用シーン例

  • 寒冷地での住宅:

    室内外の温度差が大きいため、結露が発生しやすいため、結露防止ガラスが効果を発揮します。

  • 集合住宅・マンション:

    結露がカビの発生源となるため、結露防止ガラスは健康的な居住環境を維持するのに役立ちます。

  • 断熱性能の向上:

    結露防止ガラスは断熱性能が高く、室温の低下を防ぎ、冷たい空気が室内に流入するのを防ぐことができます。

  • カビやダニの抑制:

    窓の結露はカビやダニの繁殖を促すため、結露防止ガラスの設置はカビやダニ対策にもなります。

  • 視界の確保:

    結露により窓が曇ると視界が悪くなりますが、結露防止ガラスを使用することで視界を確保し、生活の質を向上させます。