日本板硝子のLow-E複層ガラス

日本板硝子では、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、省エネルギー性能と意匠性を両立した製品開発を進めています。
このたび、その取り組みの一環としてLow-Eガラス製品を全面リニューアルし、新たなラインアップへ移行いたします。
2026年10月1日(木)受注分より順次切り替えを実施いたします。
新しくなるLow-E複層ガラスについて、また新旧製品対比や切替時期、対象製品についてご案内しておりますので、ぜひご確認ください。

断熱・遮熱・意匠性を選べる

新しいペアマルチLow-E

日本板硝子のペアマルチLow-Eは、住宅からビルまで幅広い
建築用途に対応するLow-E複層ガラスです。
新ラインナップでは、快適性・省エネ性・設計自由度
高い次元で両立します。

  • 最大6mの大寸法対応

  • 5つのカラー

  • 性能バリエーション

Low-E複層ガラスとは

Low-E複層ガラスとは、日射熱をコントロールするガラスです。

Low-E複層ガラスは、複層ガラスを構成する2枚ガラスのうちの1枚に、ガラス表面に特殊な金属膜(Low-E膜)をコーティングした高性能複層ガラスです。特殊な金属膜(Low-E膜)は熱の放射を抑える働きを持ち、複層ガラスの空気層やガス層との組み合わせにより高い断熱性能を発揮します。また、太陽の熱を多く取り込む「日射取得型」と、日射熱の侵入を抑える「日射遮蔽型」があります。JISでは日射熱取得率0.50以上を日射取得型、0.49以下を日射遮蔽型に分類しています。冬は暖房熱を逃がしにくく、夏は日射熱の侵入を抑えることで、快適性の向上と省エネルギーに貢献します。

Low-E複層ガラスが求められている理由

建築物の省エネ化やカーボンニュートラルへの取り組みが加速する中、窓の高性能化が重要視されています。窓は建物の熱の出入りに大きく影響するため、断熱性能の向上は冷暖房負荷の低減や快適性の向上につながります。Low-E複層ガラスは、これらの課題解決に貢献する高性能ガラスです。

カーボンニュートラルへの貢献

窓の高性能化により、建物のCO₂排出削減に貢献します。

ZEB・ZEHへの対応

空調負荷を抑え、省エネを実現します。

快適で健康的な室内環境の実現

夏涼しく、冬暖かい空間を実現し、年間を通して快適な室内環境を実現します。

省エネ・光熱費の削減

冷暖房負荷を抑え、エネルギーコストの節約に貢献します。

新ペアマルチLow-Eの特徴

01

大開口化を実現

最大6,000mmの大寸法に対応。開放感のある大開口設計やガラスファサードなど、近年の建築デザインニーズに応えます。意匠性と快適性を両立した空間づくりに貢献します。

02

選べる5つのカラー

クリア、グリーン、グレー、ブルーなど、用途や意匠に合わせて選べる5つのカラーをラインアップ。建物の外観デザインや周辺環境との調和を実現します。

03

Low-Eで快適性と省エネを両立

Low-E膜の効果により、日射熱のコントロールと断熱性能の向上に貢献します。冷暖房負荷を抑えながら、季節を問わず快適な室内環境づくりをサポートします。

04

大臣認定防火設備対応

大臣認定防火設備(個別認定)に対応。防火性能が求められる建築物においても、断熱性能や意匠性を損なうことなく採用いただけます。

05

国内一貫生産の安心品質

ガラス製造から加工まで国内で一貫生産。品質管理を徹底し、安定した品質と信頼性の高い製品を提供することで、安心してご採用いただけます。

06

住宅からビルまで幅広く対応

住宅からオフィス、商業施設、学校、医療施設まで幅広く対応。建物用途に応じた最適なガラス選定をサポートし、多様なニーズに応えます。

ペアマルチLow-E 5つの新ラインナップ

新ペアマルチLow-Eは、断熱性や日射制御性、採光性など、建物に求められる性能に応じて選べる5つのラインナップを展開しています。住宅からオフィス、商業施設、学校、医療施設まで、多様な建築用途に応じた製品選択を可能にします。

日射取得型

エクセルクリア画像

ペアマルチLow-E
エクセルクリア

日射遮蔽型

クールクリア画像

ペアマルチLow-E
クールクリア

日射遮蔽型

クールグリーン画像

ペアマルチLow-E
クールグリーン

日射遮蔽型

クールブルー画像

ペアマルチLow-E
クールブルー

日射遮蔽型

クールグレー画像

ペアマルチLow-E
クールグレー

※住宅向けは日射取得型1種(エクセルクリア)、日射遮蔽型(クールグリーン)の展開となります。

性能値

分類 製品名 品略 Low-E膜 可視光 熱貫流率 日射熱取得率
透過率[%] 反射率[%] [W/(㎡・K)] η
日射取得型 ペアマルチLow-E® エクセルクリア ANC 銀1層 76.1 13.2 1.6 0.53
日射遮蔽型 ペアマルチLow-E® クールクリア ANS 銀2層 69.3 10.7 1.6 0.38
ペアマルチLow-E® クールグリーン ANJ 銀2層 68.3 12.0 1.6 0.37
ペアマルチLow-E® クールブルー ANB 銀2層 45.6 15.3 1.6 0.26
ペアマルチLow-E® クールグレー ANG 銀2層 43.7 16.4 1.6 0.26

※※性能値はLow-E6+空気層12ミリ+フロートガラス6ミリの場合です。

熱貫流率とは

ガラスを通して熱がどれだけ伝わるかを示す値です。数値が小さいほど断熱性能に優れ、冷暖房負荷の低減に貢献します。

日射熱取得率とは

太陽の日射熱をどれだけ室内へ取り込むかを示す値です。数値が大きいほど日射熱を多く取得し、小さいほど日射熱を遮ります。

可視光透過率とは

ガラスを通して見える光がどれだけ透過するかを示す値です。数値が大きいほど自然光を多く取り込み、明るい空間づくりに貢献します。

数値を見るときのポイント

ガラス選定では、熱貫流率(W/(㎡・K))、日射熱取得率(η)、可視光透過率(%)のバランスが重要です。断熱性能は「熱貫流率」、日射遮蔽性能は「日射熱取得率」、採光性能は「可視光透過率」で確認します。建物用途や地域特性に応じて、これらの性能バランスを考慮したガラス選定が重要です。

各製品の特⻑とおすすめ⽤途・⽬的

冬の日射熱を活かすなら

ペアマルチLow-E エクセルクリア

【特徴】高い日射熱取得率と優れた採光性を備えた日射取得型
【おすすめ用途】住宅、学校、医療施設、寒冷地の建築物
【おすすめ目的】冬の日射取得、暖房負荷低減、明るい室内空間

採光と遮熱の両立なら

ペアマルチLow-E クールクリア

【特徴】採光性と遮熱性をバランスよく両立したスタンダードタイプ
【おすすめ用途】オフィス、学校、公共施設、マンション
【おすすめ目的】採光性重視、快適性向上、バランス重視

建物の意匠性向上なら

ペアマルチLow-E クールグリーン

【特徴】遮熱性能と採光性を兼ね備えた意匠性重視タイプ
【おすすめ用途】オフィスビル、ホテル、商業施設
【おすすめ目的】意匠性向上、ガラスファサード、快適性向上

日射負荷の低減なら

ペアマルチLow-E クールブルー

【特徴】高い遮熱性能と先進的な外観を実現する遮熱タイプ
【おすすめ用途】高層ビル、オフィスビル、商業施設
【おすすめ目的】遮熱重視、冷房負荷低減、ZEB対応

省エネ性能重視なら

ペアマルチLow-E クールグレー

【特徴】高い遮熱性能と落ち着いた色調を両立した遮熱タイプ
【おすすめ用途】オフィスビル、公共施設、商業施設
【おすすめ目的】遮熱重視、省エネ化、落ち着いた外観デザイン

従来製品をご利用のお客様へ

■発売終了製品

以下の現行製品につきましては、原則2026年9月30日(水)受注分をもちまして、販売を終了させて頂きます。

現行製品 販売状況
ペアマルチレイボーグ(グリーン S) 販売終了
ペアマルチスーパー(グリーン S、クリア S) 販売終了
ペアマルチ Low-E(クリア 74、クリア K74、シルバー 54、ブルー 60、グレー 55、シルバー 70、ブルー 48) 販売終了
ペアマルチ EA 販売終了
トリプルマルチ(グリーン S、クリアブルー、クリア) 販売終了
スペーシア 21(断熱クリア、遮熱クリア、遮熱グリーン S) 販売終了
※2026年10月以降も継続物件等の場合は現行製品を引き続き受注対応いたします
※住宅用製品(ペアマルチレイボーグ、ペアマルチスーパー)は2026年10月以降、新製品へ切替いたします(下記参照)
※トリプルマルチ、スペーシア21については仕様変更いたします(下記参照)

■住宅用Low-E複層ガラスの切替え

住宅用に販売しておりましたペアマルチレイボーグ及びペアマルチスーパーにつきまして、製品名は変更となりますが、現行品と同性能・同色の製品を販売継続致します。
2026年10月1日(木)弊社受注分より製品名を変更し「ペアマルチLow-E」として出荷させて頂きます。

【住宅用 Low-E 複層ガラスの新旧対比】

現行商品名 新製品名
ペアマルチレイボーグ(グリーン S) ペアマルチ Low-E クールグリーン(Low-E 室外仕様)
ペアマルチスーパー(グリーン S) ペアマルチ Low-E クールグリーン(Low-E 室内仕様)
ペアマルチスーパー(クリア S) ペアマルチ Low-E エクセルクリア(Low-E 室内仕様)
※製品の性能値に変更はありませんが、製品に打刻される製品名は変更となります
※性能及び最大寸法一覧についてはコチラを参照ください
性能・最大寸法一覧表_住宅用.pdf

■真空複層ガラス スペーシア21の仕様変更

Low-Eガラスの切替えに伴い2026年10月1日(木)受注分より、製品名を変更して受注させて頂きます。

現行製品名 変更後製品名
スペーシア 21 断熱クリア スペーシア 21 エクセルクリア
スペーシア 21 遮熱クリア スペーシア 21 遮熱クリア
スペーシア 21 遮熱グリーン スペーシア 21 クールグリーン
※Low-Eガラスの変更に伴い性能値も変更となります
※性能及び最大寸法一覧についてはコチラを参照ください
性能・最大寸法一覧表_トリプルマルチ スペーシア21.pdf

■三層複層ガラス トリプルマルチの仕様変更

Low-Eガラスの切替えに伴い2026年10月1日(木)受注分より、製品名を変更して受注させて頂きます。

現行製品名 変更後製品名
トリプルマルチ グリーン S トリプルマルチ クールグリーン
トリプルマルチ クリアブルー トリプルマルチ エクセルクリア
トリプルマルチ クリア 販売終了
※同性能のLow-Eのため性能値の変更はございません
※性能及び最大寸法一覧についてはコチラを参照ください
性能・最大寸法一覧表_トリプルマルチ スペーシア21.pdf

よくある質問

日射取得型と日射遮蔽型の違いは何ですか?

日射取得型は日射熱を積極的に取り込み、冬の暖房負荷低減に貢献します。日射遮蔽型は日射熱の侵入を抑え、夏の冷房負荷低減に効果を発揮します。
JIS R 3106に基づいて計算された日射熱取得率が0.50以上であれば日射取得型、0.49以下であれば日射遮蔽型に分類されます。

色調によって性能は変わりますか?

はい。色調ごとに日射熱取得率や可視光透過率が異なります。建物用途や求める性能に応じて最適な製品を選定してください。

可視光透過率が高いとどのようなメリットがありますか?

自然光を多く取り込めるため、明るく開放的な室内空間づくりに貢献します。

すべての製品で断熱性能は同じですか?

今回のラインナップはLow-E6*-空気層12-FL6の構成で熱貫流率がすべて1.6W/(㎡・K)であり、いずれも高い断熱性能を備えています。主な違いは日射遮蔽性能と色調です。

従来のペアマルチLow-Eとの違いは何ですか?

新ペアマルチLow-Eは、用途や性能に応じて選びやすい5つのラインナップに再編しました。最大寸法も拡大し、より幅広い建築ニーズに対応しています。

現行品との対応関係を教えてください。

ペアマルチレイボーグ(グリーンS)はクールグリーンへ、ペアマルチスーパー(クリアS)はエクセルクリアへ移行します。

性能値は従来品から変わりますか?

製品によって異なります。詳細な性能値については各製品ページにて、性能表をご確認ください。

室内仕様と室外仕様はどのように選べばよいですか?

Low-E膜の位置によって性能が異なります。各製品ページにて性能表をご確認いただき、地域や建物用途、求める性能に応じて選定してください。

継続物件でも新製品へ切り替える必要がありますか?

継続物件については現行品の受注対応も可能です。ただし、性能値・色調が同等の製品については新製品への切替をご検討ください。

防火設備への対応は可能ですか?

大臣認定防火設備(個別認定)に対応しています。適用条件や認定範囲については事前にご確認ください。

最大寸法はどのくらいですか?

Low-E8*-空気層-FL8よりも厚いガラスの構成で、最大6,000mmまで対応し、大開口設計やガラスファサードなどの建築ニーズに応えます。

スペーシア21への影響はありますか?

Low-Eガラスの切替に伴い、一部製品名称および性能値が変更となります。詳細は各製品ページにて性能表をご確認ください。

  • 名称変更品種:断熱クリア→エクセルクリア 遮熱グリーンS→クールグリーン
  • 性能値変更対象品種:スペーシア21断熱クリア、スペーシア21遮熱クリア
トリプルマルチへの影響はありますか?

Low-Eガラスの切替に伴い、一部製品名称が変更となりますが、同性能のLow-Eを使用するため性能値の変更はありません。

受注生産となる品種はありますか?

一部厚みについては受注生産となる場合があります。納期については事前にご確認ください。

色調による見え方の違いはありますか?

色調ごとに外観や可視光透過率が異なります。意匠性や採光性を考慮して選定してください。

どの製品を選べばよいですか?

建物用途や方角、重視する性能によって異なります。冬の日射熱を活かしたい場合は日射取得型の「エクセルクリア」、遮熱性を重視する場合は日射遮蔽型の「クールブルー」や「クールグレー」、バランスよく採用したい場合には「クールクリア」「クールグリーン」がおすすめです。

ZEBや省エネ建築にはどの製品が適していますか?

日射負荷低減が求められる場合は日射遮蔽型「クールブルー」や「クールグレー」が適しています。建物条件に応じて最適な性能を選定してください。

南面や西面にはどの製品がおすすめですか?

日射負荷の大きい南面や西面には、遮熱性能に優れた「クールブルー」や「クールグレー」がおすすめです。

北面にはどの製品がおすすめですか?

北面は日射熱の影響が少ないため、採光性と日射取得性に優れた日射取得型「エクセルクリア」が適しています。