パイロストップ(けい酸ソーダ入積層ガラス)


パイロストップは万一の火災時に火炎や煙を遮断すると同時に、強烈な輻射熱も遮断する画期的な性能を備えた遮熱タイプの防耐火ガラスです。この優れた性能は、高透過板ガラスと珪酸ソーダ層とを交互に積層した構造なので、火災時の猛烈な輻射熱を、珪酸ソーダの結晶水が発泡、蒸発して気化熱を奪うことで遮断します。さらにパイロストップは、これまで不可能といわれたガラス耐火間仕切壁(非耐力)の認定試験にも合格。透明化が不可能で、閉鎖空間となっていた防火区画や避難通路を透明な大空間に変えることができるので、高齢者など災害弱者の避難を容易にします。
ガラス構造図

特長
火災時には、ガラス面の温度が120℃を超すと、けい酸ソーダ層が発泡し、火炎や煙はもちろん輻射熱をも遮断し ますので、900~1,000℃の火炎で加熱された場合も、非加熱面のガラス面は百数十度以下に1時間保持されます。一般の防火ガラスでは、300℃以上 になる隣接した空間も、パイロストップなら50℃以下に保たれますので、避難を容易にします。また、パイロストップの近くに可燃物があっても着火を防ぐこ とができます。
高透過板ガラスを採用しているため、ワイヤレスでクリアな視界が、大開口面で得られます。
パイロストップは高透過板ガラスとけい酸ソーダ層を交互に多層構成した合わせガラスなので、ガラス面への衝突や地震などで万一破損した場合でも、破片の飛散を防ぎます。また、防音性能もJIS T-3等級(35等級)と優れた効果を発揮します。
寸法表・構成表
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