ガラス用語集

は行

破壊のメカニズム
板ガラスの破壊には、曲げ破壊と、ヘルツ破壊がある。
曲げ破壊は、衝撃を受けた反対面に、引張り応力が働き、破壊が起こる。
ヘルツ破壊は、小さく硬い球体の衝撃によって、衝撃面に集中圧力が加わり、円錐状の破壊が起こる。
撥水性
水をはじく性質を撥水性(はっすいせい)と呼ぶ。逆は親水性。
ガラス表面をフッ素系の薬剤で処理して薄膜を作ることにより、水滴をはじくガラスとなる。
撥水薄膜に付着した水滴は、水玉状(粒状)になり、ガラスと小さな面積で接触する。この粒状化により水滴がガラスに付着せず、ガラスの傾き・風圧などの小さな力で落下します。これにより、ガラスを通した視界が改善される。

※撥水性⇔親水性
撥水ガラス
水をはじくガラス。
自動車のフロントガラスに用いると走行中のワイパーが不要となる。
はめ殺し窓
サッシ枠にガラスをはめ込んで固定した窓。フィックス窓、ピクチャーウィンドウともいう。
光触媒
触媒とはそれ自身は変化することなく、他の物質の化学反応を促進する効果を持つものをいう。
今、注目されている光触媒は、光(紫外線)を受けることで強い酸化分解作用を発揮し、有機物を水とCO2に分解する。一般に、光触媒として利用されているのは二酸化チタンで、これは人体に無害な物質である。
この酸化チタンをガラス表面にコーティングすると、光が当たる面で、付着した汚れを分解、表面から浮き上がらせる。そこに降雨(散水)があれば、汚れは雨とともに流される。これがセルフクリーニングと呼ばれる効果である。
光ファイバー
光通信に用いられるもので、電気通信の電線にあたる。
飛散防止
ガラスが破損した場合でも、破片が飛び散らないようにすること。
ビル用ガラス
ビル用のガラスでは意匠・デザイン性が求められるほか、防火・防災、省エネルギーなど複数の機能が同時に求められる。

  1. 大開口・意匠性

  2. 窓枠を使わず、皿ボルトで支持することにより、開放的な建築設計が可能。
  3. 防火・耐火

  4. 従来は網入りガラスが多く用いられてきたが、最近は耐熱強化ガラスを採用。
  5. 防汚・セルフクリーニング
複層ガラス

2枚以上の板ガラスの間に、乾燥空気やガスなどを封入し、主に断熱を目的に使用されるガラスのこと。
開口部が大きいビルや住宅においては、窓ガラスによる熱の出入りも大きく、断熱性能の高い複層ガラスを採用することで、省エネルギーの効果が期待できる。
また結露を抑える効果もあり、冷凍・冷蔵のショーケースなどでも利用される。
また鉄道車両の窓ガラスにも採用され始めている。

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プリント
主にガラスの意匠性のために行う有機もしくは無機印刷加工のこと。
フロート板ガラス

溶融ガラスを金属錫上で冷却する事により製造される板ガラス。
大量生産性と表面の平滑性に優れる。
日本では日本板硝子社が最初にこの技術導入に成功した。
現在、建築用や自動車用で板ガラスと言えば、ほとんどがこの製法による

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防汚・
セルフクリーニング

日本板硝子社よりセルフクリーニング機能を持った画期的なガラスが商品化されている。
2004年に住宅向けに「レイボーグ光」という商品名で販売。

防火・準防火地域内
建築物の防火設備

都市防火の観点から、防火・準防火地域では、耐火・準防火建築以外の建築物(戸建て住宅など)にも、外壁開口部の延焼のおそれのある部分に準遮炎性能のある防火設備の設置が義務づけられている。
準遮炎性能とは「建築物の周囲で発生する火災」に対して、加熱開始後20分間屋内側に火炎を出さないものである。

≫  総合カタログ 技術資料編「ガラスと防火関係法規」
(PDFファイル 279KB/4ページ)
防火・耐火

ガラスに防火、耐火性能を持たせるためには、従来は網入りガラスが採用されてきたが、最近ではワイヤレスの防火・耐火ガラスが開発され、販売されている。

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防犯ガラス

窓ガラスを破っての空き巣が進入しにくいガラス。
合わせガラスの中間膜としてポリカーボネートを挟み込んだタイプが主流。
近年、住宅やマンション、ビルにおいて、ガラス破壊による侵入に対する防犯対策の必要性が高まっている。特に一戸建て住宅の場合、空き巣狙いの侵入手口はカギ破りなどに比べて圧倒的に「ガラス破り」が多い。
窓ガラスの防犯性能を向上させるために、強靱な厚い中間膜やポリカーボネート板を挟み込んだ構造の合わせガラスが登場。これによりドライバーによる「こじ破り」や、バールなどによる「打ち破り」にあってもガラスを貫通するには大きな音がしたり、侵入するまでに時間がかかる。侵入者が侵入に要する時間が5分以上かかると70%は断念するという統計結果が出ているので、防犯にはとても効果のあるガラスと言える。

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防犯ガラスの統一マーク

板硝子協会が策定した「ガラスの防犯性能に関する板硝子協会基準」に基づいて製造された、防犯ガラスに使用する統一マークのこと。

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防音ガラス

住環境において、外の騒音を内に伝わりにくくして、快適な環境を実現する機能がガラスに求められることがある。 またそれとは逆に、室内での楽器演奏の音を外部に漏らさないための遮音機能も、都心部の住環境においてニーズがある。 騒音を防止するには、ガラスを通して音が伝播しにくい状態を作る。 その方法として、音が伝播する時のエネルギーを軟らかい材料で吸収して減らすという方法が実用化されている。また、複層ガラスや2枚のガラスの間に真空層を作った、真空ガラスにも遮音性能が期待できる。 注)住環境における遮音は、ガラスだけでなくサッシも遮音性能が良いものに改善しないと、期待する効果を得られない場合がある。

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防弾ガラス
主に軍事用途やVIP用車両に使われるガラスで、銃器の弾の耐貫通性に優れる。
通常は何層もの合わせガラスであり、ポリカーボネートなどの樹脂を貼り合わせるものもある。
防露・結露防止

外気温度が低く、室内側の温度が高い場合、ガラスが外気に冷やされることにより、ガラスの室内側表面に結露する現象が現れる。
この結露を抑えるためには、ガラス室内面の温度低下を抑えることが必要。それには複層ガラス、真空ガラスなどの、断熱性能の高いガラスが効果的である。

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