ガラス用語集

か行
ガラスの裏面にアルミや銀をコーティングして反射率を高めたもの
ガラスの種類別「鏡・カラーガラス」
可視性
ガラスは可視光において透明性を持っている。素材としてガラスを採用する際には、この透明性、視界維持、可視性が必要なケースが多い。
例えば住宅や建築物における窓ガラスや、自動車用ガラス、鉄道車両の窓ガラスなどである。
製品出荷前はその品質基準に応じ、全数またはサンプリングにより検査を実施する。
型板ガラス
主にロールアウト法によってガラス素板を引き出す際に、片面に型ロールを使うことにより、ガラス表面に模様を施したり、不透明にしたもの。

ガラスの種類別「板ガラス」

商品名で探す「型板ガラス」
ガラス関連特定防火設備
告示で例示されているものは、鉄板など不透明なもののみで、ガラスに該当するものはない。
ただし、パイロクリアなど耐熱板ガラスを用いて、防火戸メーカーが枠と組み合わせ、仕様ごとに個別に試験し、大臣認定を取得したものがガラス関連の特定防火設備として使用できるようになっている。

総合カタログ 技術資料編「ガラスと防火関係法規」(PDFファイル 1712KB/5ページ)
ガラス関連防火設備
告示で例示されているのは鉄枠にはめた網入板ガラスに限定される。
アルミサッシとパイロクリアなど耐熱板ガラスを組み合わせて使用する場合は「カーテンウォール・防火開口部協会」が取得している大臣認定

総合カタログ 技術資料編「ガラスと防火関係法規」(PDFファイル 1712KB/5ページ)
ガラス基板
板状のガラスであるが、総じて電子部品の素子等を形成するための基板として利用される、比較的サイズの小さな、厚みの薄いものをいう。
ガラスクロス
ガラス繊維から作った織布。
耐熱性に優れる。
ガラス繊維
ガラスを細長く繊維状にしたもの。
綿のような短繊維と糸のような長繊維がある。
軽くて強い性質があり、補強目的にさまざまな応用製品がある。
ガラス繊維強化プラスチック
樹脂にガラス繊維を混ぜることで、軽量かつ強度のある素材。
自動車用や船舶用の部材として応用されている。
ガラス瓶
ガラス製のビン。
一時は重い、割れるということで紙や樹脂製容器に置き換わる動きがあったが、繰り返し使用できる利点が見直され、省エネ目的で見直されつつある。

日本ガラスびん協会
クリスタルガラス
高級な食器に用いられる。
屈折率が高く、光の反射、散乱が美しいガラス。

カガミクリスタル株式会社
結露の原因
空気中の水蒸気は、ガラスやサッシなど寒冷な物体に接するとき、物体の表面温度が室内空気の露点以下であると、物体の表面に水滴となって凝固し、結露となる。

<結露を軽減するポイント>
・室内の相対湿度―低いほど結露しにくい。
・室内外の温度差―小さいほど結露しにくい。
・壁体の断熱性能―高いほど結露しにくい。

総合カタログ 技術資料編「板ガラスと結露」(PDFファイル 102KB/2ページ)
研削
ガラスの厚み方向に削り取ることで、砥石を回転させながらガラス面に接触させる加工。

研磨
ガラスを所定寸法に仕上げるためや、表面の平滑化のためにおこなう加工方法。
研磨液ととして酸化セリウムが使われる。
光学ガラス
レンズなどの光学製品に用いられるガラス。
透過率や屈折率が高いのが普通。
コインシデンス効果
ガラスなどの剛性材料に、ある周波数の音波が入射すると、その材料の屈曲振動と入射音波の振動とが一致し、一種の共振状態を起こす。
この現象をコインシデンス効果という。
これが生じる周波数をコインシデンス限界周波数という。

総合カタログ 技術資料編「板ガラスと遮音」(PDFファイル 1865KB/6ページ)
コーティング
ガラス板などに特別な機能を持たせるために真空蒸着やディッピングなどを利用した表面加工。
ガラスの透過光をコントロールしたり、ガラスの機能を高めたり、新たな機能を持たせたりする。
以下のような方法がある。

  1. 無電解メッキ
    金属膜をガラスやプラスチックなどの絶縁物にコーティングする方法。鏡はこの方法により、ガラスに銀、銅をコーティングしたものである。
  2. CVD
    化学的気相成長法(Chemical Vapor Deposition)は、高温に熱せられた蒸気状態の金属化合物をガラス基板表面で化学反応させ薄膜を形成する。
  3. スパッタ
    グロー放電プラズマ中で発生したイオン化した不活性ガスを電気的に加速させターゲットに衝突させると、ターゲット粒子がたたき出される(スパッタリング現象)。その物質をガラス基板表面に堆積させ、薄膜を形成する。 日本板硝子社では熱線反射ガラス「レフシャイン」の生産でスパッタリング法が採用されている。
  4. ゾルゲル
    液体中に分散して流動性を示すコロイド溶液(ゾル)を加水分解、重縮合反応により流動性を失わせたものをゲルといい、このゲルを加熱して酸化物を得る方法をソルゲルプロセスという。 このコーティング膜の中に様々な機能をもった材料を混入することにより、ガラスに新たな機能を付加できる。
コールドドラフト
冬期の特に夜間では、室外の冷たい空気に冷やされて、窓ガラスの室内側表面が冷たくなる。このため、窓ガラス付近の室内空気も冷やされて、下降気流が生じる。気流は人体の局所的な冷却を引き起こす。このような気流がコールドドラフト。
コールドドラフトによる不快感は、気温が低いほど、気流が大きいほど増大する。したがって、室内の温熱環境を快適なものにするには、断熱性能の高い窓ガラスを用いることで、窓付近の気温を下げず、また下降気流の発生を抑えることが重要。
国際単位系(略称SI)
国際単位系(SI)は、1960年の国際度量衡総会で新しい単位系として決議されたもの。ひとつの量にひとつの単位、という系統的単位をめざしたものである。
日本においては、1974年にJIS Z 8203「国際単位系(SI)及びその使い方」が制定され、1990年の日本工業標準調査会第399回標準会議で「すべての規格でSIのみを規格値とする」と決定された。(天気予報で気圧の単位を、以前使用していたmbar《ミリバール》からhPa《ヘクトパスカル》に変更したのは、この一連の動きによるもの。)

総合カタログ 技術資料編「国際単位系(SI)」(PDFファイル 279KB/2ページ)